買わなかった理由が、答えだった
何も買わずに店を出たとき、
不思議と後悔はなかった。
選ばなかった理由が、
自分の中でちゃんと揃っていたからだ。
大切なモノは、
値札がついていない。
だから、
手に入れる方法も、
少し違う。
欲しいかどうかより、
今の自分に必要かどうか。
その基準が、
今日ははっきりしていた。
買わなかったという選択は、
何も得ていないようで、
実は、
自分の感覚を一つ確かめている。
理由が揃った日は、
それだけで十分だ。
答えは、
レジの向こうではなく、
すでに手の中にあった。